福岡県は食べ物が美味しいのは有名ですが、これといった観光スポットがないというのが県民あるあるなんですね。
そんな中、福岡県民の2人に1人が福岡の観光スポットと言えばと聞かれると答える「太宰府天満宮」が地元の放送局FBSのローカル番組「地元検証バラエティ福岡くん。」で特集されていました。
その内容は福岡県民でも意外と知らない衝撃の事実や激すごスポット満載で題して「知ってるだけで100倍楽しめる太宰府天満宮プチトリビア大公開SP」。
「地元検証バラエティ福岡くん。」は九州北部と山口県の一部で放送されています。
Tverなどの見逃し配信はありません。
今回の特集は県外から観光にやってくる人や見逃してしまった県民、近隣地域の方が知らないままなのは勿体ないと、その情報を余すところなくお伝えしたいと思って記事にしてみることにしました。
FBS「地元検証バラエティ福岡くん。」
まずはFBS福岡放送局で放送されている地元検証バラエティ福岡くん。についてから。
地元検証バラエティ福岡くん。ってどんな番組?
まずは「地元検証バラエティ福岡くん゜」のことを少し。
「福岡県民でさえ意外と知らない地元のあれこれを根掘り葉掘り検証する」という趣旨のバラエティ番組で“福岡県民以外は1ミリも面白くない”と謳っていますが、中には世界に知らせても良いのでは?と思う特集もありました。
たとえば福岡市出身でサグラダファミリアの主任彫刻家である外尾悦郎さんが出演された回。
サグラダファミリアの正面入り口上部に実際に10年間飾られていた「子ども達の合唱団」という9体の天使像の原寸大モデルの石膏像が福岡にあるという世界的大スクープ。
サグラダファミリアの石膏モデルは実際の石の彫刻が出来上がった時にすべて破壊されるそうなのですが、外尾さんの希望により特別な許可が下り世界でただ一つだけこの日本の福岡に現存しているのだそうです。(残念ながらいまのところ展示はされていません)
そして今回の太宰府天満宮の特集もこれを見た県民はすぐにでも行きたくなる保存版だと思います。
太宰府天満宮プチトリビア
福岡県の観光スポットと言えば、太宰府天満宮があげられます。
太宰府天満宮は年間のべ1000万人の参拝者が訪れる歴史的なスポットです。
とはいえ県民はいつでも行けるという事もあり、最近行ってないとか学問の神様なので受験の時に行ったきりなどという人も多いのも事実です。
そんな太宰府天満宮の多くの県民も知らない情報を「地元検証バラエティ福岡くん。」に沿ってお伝えしていきます。
太宰府天満宮へ行く際にはぜひチェックしてみて下さいね。
太宰府天満宮の本殿が激変
太宰府天満宮の本殿といえばこの光景を思い浮かべる方が多いと思います。
太宰府天満宮への参道をぬけて楼門をくぐれば見えてくるはずのその本殿が・・・。
現在は▼このように激変しているのです!
屋根には森のような草木。
シックでモダンな建物。
実は本殿は124年ぶりの大改修工事中だそうで、この建物は仮殿なんだそうです。
この改修工事は2026年までの3年間行われるとのことで、「仮」にもかかわらず本格的な社を設置されたのだそうです。
屋根部分の草木は太宰府周辺の自然と調和するようにわざわざ植樹されているそうなんです。
こんなレアな光景は今しか見られないのでしばらく行っていない県民も行ってみる価値ありですね。
そもそも天満宮とは?
そもそも天満宮って何なのかご存じですか?
神社とは⇒様々な神様を祀る場所
天満宮とは⇒菅原道真を祀る場所(神社)
神社の中で菅原道真公を祀る神社が天満宮なんですね。
全国には約1万2000社の天満宮・天神社があるんだそうです。
太宰府天満宮はその中でも道真公が亡くなり安置されている場所なので総本宮と位置づけられているんですね。
天神様 菅原道真公について
菅原道真公は爆烈秀才で政治や学問など日本の発展に超絶寄与した人物なのですが(福岡くんの表現に従っています)京都から左遷されて福岡で生涯を終えることになってしまいました。
そんな道真公は亡くなったあと「天満大自在天神(そらみつだいじざいてんじん)」という神様の名前が与えられました。
そこから取って「天満宮」となったそうです。
最後の二文字を取って「天神様」とも呼ばれていますが、福岡市の中心「天神」の名の由来もこの道真公なのです。
というのも福岡市の天神1丁目にある菅原道真を祀る「水鏡天満宮」を昔の人が「天神様」「天神さんのところ」といっていたところから天神と呼ばれるようになったのが地名の由来なのだそう。
菅原道真なくしては今の福岡,、天神はなかったという事ですね。
太宰府天満宮の太鼓橋の重要な意味
本殿へ向かう途中には半円→平面→半円という3つの橋から出来ている「太鼓橋」があります。
この3つの橋には重要な意味があるんです。
本殿へ向かって過去→現在→未来を表しているそう。
ここを渡ることで身を清め「神様のいる世界」へ渡る境界線のようなもの。
渡り方にもポイントがあります。
- 過去の橋・・・振り返らない
- 現在の橋・・・立ち止まらない
- 未来の橋・・・つまづかない
また橋の下の池は「心字池(しんじいけ)」といい実は上から見ると草書体の「心」という字になっているのだそうです。
番組ではドローンで上空から見ていましたが、今では周りの植栽なども変わっておりハッキリとは分かりませんでした。
ですが心という字の上を通って渡るのだという県民のほとんどが知らないことを知った上で通ってみるのも良いですね。
西鉄電車 太宰府行き特別車両「旅人」
西鉄電車では通常のデザインとは違う太宰府行きの特別車両があります。
その名も 旅人(たびと)。
30分ごとに西鉄二日市駅と大宰府駅間を往復しています。
車体のデザインも天満宮が描かれるなど太宰府仕様なんです。
また3号車の出入り口には絵馬のように願い事が書ける紙が置いてあり、願い事を書いて「旅人で縁結び」と書いてある箱に投函すると、天満宮のすぐ近くの竈門神社に奉納してくれるんだそうです。
ちなみに竈門神社は「鬼滅の刃の聖地」として有名になったところですね。
縁結びの神様だそうですが、願い事はどんなものでもOKだそうですよ。
飛梅
道真公とともに大宰府で有名なのが「梅の木」。
道真が京都でとても大切にしていた梅の木が大宰府に行くことで離ればなれになってしまいました。
寂しさのあまり道真は梅の木を想う歌を作りました。
「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花
主なしとて春な忘れそ」
春の東風が吹くようになったら花を咲かせて香りを届けておくれ、梅の花よ、私がいなくても春を忘れないでくれ、という意味です。
すると梅の木が京都から飛んでやってきたというのです。
それ以来この「飛梅」が本殿の脇で太宰府天満宮のシンボルとして親しまれています。
現在、本殿は改修工事中ですが「飛梅」は変わらず鑑賞可能ですので仮殿の裏に回って見てみましょう。
緑の梅が枝餅
太宰府天満宮で梅といえば、もう1つ有名なのが梅が枝餅。
この梅が枝餅にも県民がほとんど知らない事実があるんだそう。
福岡で不遇の生活を送っていた菅原道真に老婆が梅を添えた白い餅を与えたのが梅が枝餅の由来だそうです。
参道では梅が枝餅を買って食べ歩きしている人も多くいますが、白でおなじみの梅が枝餅に緑色のものがあるというのです。
これは毎月25日限定で「よもぎ」の梅が枝餅が販売されているのだそうです。
25日というのは道真公の誕生日であり命日でもあるという特別な日なのだそう。
レアな緑色の梅が枝餅を食べるには25日に行くといいのですね。
観光客のみならず県民にも人気で一日2万個以上売れるのだそうですよ。
ユニークスポット 梅の種納め所
もう1つ梅に関することでユニークなスポットがあります。
それが「梅の種」納め所。
古来より、天神様が宿ると言い伝えられております梅の種を粗末にならぬ様に納めるところです
天保十五年(1844)正月建之
という立札の立った石造りの井戸のような納め所。
ほんのりと梅の香りがして今も使われている様子があります。
梅の種の中には「仁」という白い実があってその昔この「仁」には道真公が宿っており粗末に扱ってはいけないと考えていたとのこと。
そのため梅の種を納める場所が設置されているのだそうです。
境内入口の御神牛像 実は御神牛は11体ある
御神牛とは・・・
道真公の死後、亡骸を牛舎で牽いていた時に突然牛が地面に伏して動かなくなったのだそうです。
そのためここをお墓にしようと決めた場所がのちの太宰府天満宮となったということでした。
道真公ゆかりの牛という事で頭をなでると「知恵」を授かるという事で行列が出来てみなこの牛をなでているんですね。
ですが、実はこの御神牛入り口だけでなく境内に11体設置されているんだそうです。
仮殿まで入らず手前を右に曲がったところに1体、本殿エリアをぬけて裏の方に回ると小サイズのかわいい御神牛などなど。
かなり見つけにくい隠れ御神牛像などもあり各所で御神牛パワーをゲットできるのです。
御神牛以外の御利益アニマル
御神牛のみならず、天満宮の中にはありがたい動物がたくさん見られます。
その一つは神亀。
手水舎の水の中に除厄延命の御利益があるという亀の神様が見られます。
また大宰府の民芸品「木うそ」のモデルとなったと言われるうそ鳥の像があります。
そして「麒麟像」。
この麒麟は道真公とは直接の関係はないらしいのですが、あのビール会社のロゴのモチーフはこの太宰府の麒麟像がモデルではないかと言われているそうです。
なんでもかの長崎のトーマス・グラバーがこの麒麟像を気に入り譲って欲しいと願い出たけれど叶わなかったのだそうです。
番組ではキリンホールディングスに問い合わせていましたが、トーマス・グラバーがラベルの変更を提案した事実はあるけれど、何をモチーフにしたかまでは記録に残っておらず真偽不明なのだそうです。
ということでこれは都市伝説ということで。
如水の井戸・松屋など歴史上のものがたくさん
太宰府天満宮には黒田官兵衛如水が2年間住んでいて実際に使った井戸があります。
中をのぞくことはできないようになっていますが、由緒ある井戸となっています。
また参道にある「松屋」というお店は薩摩藩の「定宿」となっていたそうで、西郷隆盛も宿泊しに来ていたそうです。
そして西郷隆盛や大久保利通の手紙も保管されているんだそうです。(非公開)
番組では特別に泊まった部屋や手紙も見せてもらっていました。
隠されたパワースポット 九州最古の稲荷社
参拝客の9割がスルーし、県民も殆どが知らないけれど大宰府に行ったら拝んでおいた方が良い場所があるんです。
天開稲荷社
パワースポットと噂のその場所は、本殿をぬけて裏側へと進んで行きます。
お茶屋さんのエリアも通過して進んで行くとその先に赤い鳥居が見えてきます。
大きな赤い鳥居の先に大量ののぼりのある空間。
長い階段を登って行くとさらにたくさんののぼりと鳥居。
その先には小さな神社があります。
太宰府天満宮のにぎやかさに比べ静寂に包まれたエリアとなっています。
ここは「天開稲荷社」というお稲荷さんのお社だそうです。
稲荷社とは五穀豊穣や商売繁盛にご利益がある稲荷神を祀っていて、京都の伏見稲荷大社が総本社なのだそう。
鎌倉時代にその京都の伏見稲荷から神様を迎え入れてできた九州最古の稲荷社と言われています。
せっかくなので太宰府天満宮にいったらこの天開稲荷社も尋ねてみることをお勧めします。
ここまで登ってくる長い階段は登れば登るほど天が開けるとされ、運気が上昇すると言われています。
またこの天開稲荷社の裏に回ると天開稲荷社の最高所「奥の院」と呼ばれる石の祠(ほこら)があります。
ここにも稲荷神が祀られてる厳かな場所です。
中に入ると小さな参拝スペースがあります。
願い事が叶う県内屈指のパワースポットととも言われているそうです。
のぼりの奉納
天開稲荷社へ続く道に立っているのぼりはだれでも奉納することができます。
初穂料3000円で1年間設置できるそうです。
お願い事があるかたは奉納してみてはいかかでしょうか?
まとめ
福岡のローカル番組地元検証バラエティ福岡くん。で県民も知らないことが多い太宰府天満宮のプチトリビアが紹介されていました。
この放送の情報を知るといつでも行けると思っている福岡県民や近隣地域の方々もすぐにでも行ってみたくなるのではないでしょうか。
そして他県より観光で行く方にもより太宰府天満宮の魅力を感じていただけることと思います。
観光地でありパワースポットでもある太宰府天満宮。
福岡くん。の情報を持ってぜひ訪れてみて下さいね。